人は、それぞれ「当たり前」と思っていることが違います。
たとえば、挨拶をすることを当たり前にしている人と、挨拶をしない人とでは、これからの人生で大きな差が生まれるでしょう。
また、ごみが落ちていたら拾うことを当たり前と思う人もいれば、気付いても見て見ぬふりをする人もいます。
以前、大谷翔平選手がグラウンドのごみを拾う姿が話題となり、多くの人から称賛されました。それは、「人として大切なこと」を自然に行っていたからだと思います。
「当たり前」の積み重ねが、その人の人生をつくっていきます。
お年寄りに席を譲る。
困っている人がいたら助ける。
無くなったものは補充する。
食べた後は片付ける。
友達と仲良くする。
遅刻や欠席をしない。
私が小中学生だった頃は、「学校へ行くのが当たり前」という時代でした。もちろん、いじめが全く無かったわけではありません。しかし、今ほど不登校は多くありませんでした。
勉強も同じです。
勉強する。
宿題をやる。
試験前にはしっかり勉強する。
以前、ある塾生が「試験前に勉強するのは当たり前ですよね」と言っていました。実際、その子は国立大学へ進学しました。
試験前でも勉強しない人がいるのですから、差がつくのは当然です。
では、勉強が分かるようになり、勉強が楽しくなるための「当たり前」とは何でしょうか。
先生の話を最後まで聞く。
「なぜだろう」と考える。
ノートに日付を書く。
テキストや問題集のページ数・問題番号を書く。
答えだけではなく途中式を書く。
「=」をそろえる。
誰が見ても分かるように丁寧に書く。
教科ごとにノートを分ける。
こうしたことを当たり前にできるかどうかが、長い時間の中で大きな差となって現れます。
最初は意識しなければできないかもしれません。
しかし、続けていくうちに、それが自然にできるようになります。
そして、やらないと気持ち悪いと感じるレベルまで行くと、人は本当に変わります。
2026年05月29日
2026年05月22日
これでいいのか、私立中学受験!(2)
中学受験熱が非常に高まっています。
しかし、本当に「その子にとって」中学受験が良いのでしょうか。
私が疑問に思うのは、本来は“その子のため”であるはずの中学受験が、
「周りが受験するから」
「友達がみんな塾に通っているから」
という理由になってしまっているケースがあることです。
もちろん、しっかりと目的を持って中学受験をしているご家庭もたくさんあります。
ただ、一定数は“周囲の空気”に流された受験になっているようにも感じます。
私立中学・高校には、多くの魅力があります。
6年間を通して、学校独自の教育理念のもとで子どもを育てられること。
区立中学校とは異なるカリキュラムを組めるため、大学受験で有利になる場合があること。
大学付属校であれば、中学受験を乗り越えた後は、学校生活や課外活動に力を注ぎ、人間的成長につなげやすいこと。
また、私立中学・高校は学校ごとの特色が非常に豊かです。
教育方針や校風、自分に合う環境を選べることは、大きなメリットでしょう。
一方で、高校受験には高校受験の良さがあります。
高校受験では、「自分で進路を考える」という経験をしやすいのです。
中学受験では、どうしても親の意向が学校選びに強く反映されます。
しかし高校受験では、本人が主体となって志望校を考え、自分の意思で進路を決めていきます。
勉強面でも、親が全てを整えるというより、自分自身で学習と向き合うことになります。
どの塾へ行くのか。
どの学校を目指すのか。
どれだけ努力するのか。
それらを少しずつ自分で考えるようになるのです。
いぶき学院のグループ指導は高校受験専門ですが、私自身が特に価値を感じているのは、「都立高校一般入試」に向けて最後まで努力する経験です。
推薦入試ではなく、一般入試です。
合格・不合格だけの話ではありません。
最後まで逃げずに努力し続けた経験が、その後の人生に大きな意味を持つからです。
今年の受験生の中にも、
「もう二度と受験したくない」
と言うほど勉強した子が何人もいました。
しかし、その子たちは受験を通して、本当に大きく成長しました。
特に年末から2月までの数か月で、表情や考え方が驚くほど変わっていったのです。
受験勉強を通して得たものは、学力だけではありません。
苦しいことから逃げずに向き合った経験。
自分で考え、努力した経験。
それこそが、もっと先の人生で活きる“心の成長”なのだと思います。
もちろん、中学受験の方が良いケースもあります。
高校受験でも、私立推薦や都立推薦が合う子もいます。
大切なのは、「どちらが上か」ではありません。
その子の未来にとって、どちらが良いかです。
大学受験や就職だけではなく、その先の人生まで含めて考えた時に、その子に合った選択ができることが大切なのではないでしょうか。
中学受験でも、高校受験でも、未来は拓けています。
だからこそ、
「周りが受験するから」
ではなく、
「その子の未来にとって必要だから」
という理由で受験を選んでほしいと思います。
そして、周りが中学受験をしていても、その子にとって高校受験の方が良いのであれば、胸を張って高校受験を選んでほしいのです。
しかし、本当に「その子にとって」中学受験が良いのでしょうか。
私が疑問に思うのは、本来は“その子のため”であるはずの中学受験が、
「周りが受験するから」
「友達がみんな塾に通っているから」
という理由になってしまっているケースがあることです。
もちろん、しっかりと目的を持って中学受験をしているご家庭もたくさんあります。
ただ、一定数は“周囲の空気”に流された受験になっているようにも感じます。
私立中学・高校には、多くの魅力があります。
6年間を通して、学校独自の教育理念のもとで子どもを育てられること。
区立中学校とは異なるカリキュラムを組めるため、大学受験で有利になる場合があること。
大学付属校であれば、中学受験を乗り越えた後は、学校生活や課外活動に力を注ぎ、人間的成長につなげやすいこと。
また、私立中学・高校は学校ごとの特色が非常に豊かです。
教育方針や校風、自分に合う環境を選べることは、大きなメリットでしょう。
一方で、高校受験には高校受験の良さがあります。
高校受験では、「自分で進路を考える」という経験をしやすいのです。
中学受験では、どうしても親の意向が学校選びに強く反映されます。
しかし高校受験では、本人が主体となって志望校を考え、自分の意思で進路を決めていきます。
勉強面でも、親が全てを整えるというより、自分自身で学習と向き合うことになります。
どの塾へ行くのか。
どの学校を目指すのか。
どれだけ努力するのか。
それらを少しずつ自分で考えるようになるのです。
いぶき学院のグループ指導は高校受験専門ですが、私自身が特に価値を感じているのは、「都立高校一般入試」に向けて最後まで努力する経験です。
推薦入試ではなく、一般入試です。
合格・不合格だけの話ではありません。
最後まで逃げずに努力し続けた経験が、その後の人生に大きな意味を持つからです。
今年の受験生の中にも、
「もう二度と受験したくない」
と言うほど勉強した子が何人もいました。
しかし、その子たちは受験を通して、本当に大きく成長しました。
特に年末から2月までの数か月で、表情や考え方が驚くほど変わっていったのです。
受験勉強を通して得たものは、学力だけではありません。
苦しいことから逃げずに向き合った経験。
自分で考え、努力した経験。
それこそが、もっと先の人生で活きる“心の成長”なのだと思います。
もちろん、中学受験の方が良いケースもあります。
高校受験でも、私立推薦や都立推薦が合う子もいます。
大切なのは、「どちらが上か」ではありません。
その子の未来にとって、どちらが良いかです。
大学受験や就職だけではなく、その先の人生まで含めて考えた時に、その子に合った選択ができることが大切なのではないでしょうか。
中学受験でも、高校受験でも、未来は拓けています。
だからこそ、
「周りが受験するから」
ではなく、
「その子の未来にとって必要だから」
という理由で受験を選んでほしいと思います。
そして、周りが中学受験をしていても、その子にとって高校受験の方が良いのであれば、胸を張って高校受験を選んでほしいのです。
2026年05月15日
親の仕事は「我慢する事」
親は、子どものことが心配だからこそ、つい色々と言いたくなるものです。
「早く起きなさい」
「早く食べないと学校に間に合わないわよ」
「忘れ物はない?」
「宿題は終わったの?」
「勉強しなさい」
「今日は塾があるから忘れないでね」
「ゲームはもうやめなさい」
「早く寝なさい」
しかし、親が強く言えば言うほど、子どもは反抗的になることがあります。
「うるさいな」
「わかってるよ!」
「ほっといて!」
「あっち行って!」
言葉で反抗してくれるうちは、まだ良いのかもしれません。
本当に心配なのは、“行動”で反抗するケースです。
ゲームをやめない
勉強をしない
学校へ行かない
塾へ行かない
夜更かしをする
朝起きない
食事をしない、家族と食事をしない
そうなると、親としてはますます強く言いたくなるでしょう。
しかし、その行動が「親への反発」から来ている場合、強く言うことが逆効果になることがあります。
もちろん、状況や原因によって対応は異なります。
ただ、共通して言えることがあります。
それは、
「親が自分の正しさをぶつける」のではなく、まず子どもの気持ちを受け止めることです。
そして、忘れてはいけないのは、本人が一番、自分の状況を理解しているかもしれないということです。
実は本人が、
「まずい」
「このままではダメだ」
「苦しい」
「どうしたらいいかわからない」
と、一番感じていることも少なくありません。
もちろん、将来について一緒に考えることは大切です。
ただ、その際も“責める”のではなく、“伝える”ことが重要です。
そのために有効なのが、「アイメッセージ(私メッセージ)」です。
たとえば、
「ちゃんと連絡しなさい!」
ではなく、
「私はすごく心配だったの」
「連絡がないまま帰りが遅いと、何かあったのではないかと思ってしまうの」
というように、自分の気持ちとして伝える方法です。
また、悪いところばかりに目を向けるのではなく、良かったところを見つけて、そこを掴まえてほしいと思います。
「食器を片付けてくれて助かったよ」
「勉強頑張ってるね」
「今日は自分で起きられたね」
そんな小さな一言が、子どもの自己肯定感を支えることがあります。
子育てに“絶対の正解”はありません。
本当にケースバイケースです。
だからこそ、感情的に反応するのではなく、一度立ち止まって考えてから関わることが大切なのだと思います。
親の仕事は、子どもを思い通りに動かすことではなく、成長を信じて待つことなのかもしれません。
「早く起きなさい」
「早く食べないと学校に間に合わないわよ」
「忘れ物はない?」
「宿題は終わったの?」
「勉強しなさい」
「今日は塾があるから忘れないでね」
「ゲームはもうやめなさい」
「早く寝なさい」
しかし、親が強く言えば言うほど、子どもは反抗的になることがあります。
「うるさいな」
「わかってるよ!」
「ほっといて!」
「あっち行って!」
言葉で反抗してくれるうちは、まだ良いのかもしれません。
本当に心配なのは、“行動”で反抗するケースです。
ゲームをやめない
勉強をしない
学校へ行かない
塾へ行かない
夜更かしをする
朝起きない
食事をしない、家族と食事をしない
そうなると、親としてはますます強く言いたくなるでしょう。
しかし、その行動が「親への反発」から来ている場合、強く言うことが逆効果になることがあります。
もちろん、状況や原因によって対応は異なります。
ただ、共通して言えることがあります。
それは、
「親が自分の正しさをぶつける」のではなく、まず子どもの気持ちを受け止めることです。
そして、忘れてはいけないのは、本人が一番、自分の状況を理解しているかもしれないということです。
実は本人が、
「まずい」
「このままではダメだ」
「苦しい」
「どうしたらいいかわからない」
と、一番感じていることも少なくありません。
もちろん、将来について一緒に考えることは大切です。
ただ、その際も“責める”のではなく、“伝える”ことが重要です。
そのために有効なのが、「アイメッセージ(私メッセージ)」です。
たとえば、
「ちゃんと連絡しなさい!」
ではなく、
「私はすごく心配だったの」
「連絡がないまま帰りが遅いと、何かあったのではないかと思ってしまうの」
というように、自分の気持ちとして伝える方法です。
また、悪いところばかりに目を向けるのではなく、良かったところを見つけて、そこを掴まえてほしいと思います。
「食器を片付けてくれて助かったよ」
「勉強頑張ってるね」
「今日は自分で起きられたね」
そんな小さな一言が、子どもの自己肯定感を支えることがあります。
子育てに“絶対の正解”はありません。
本当にケースバイケースです。
だからこそ、感情的に反応するのではなく、一度立ち止まって考えてから関わることが大切なのだと思います。
親の仕事は、子どもを思い通りに動かすことではなく、成長を信じて待つことなのかもしれません。

