2026年05月22日

これでいいのか、私立中学受験!(2)

中学受験熱が非常に高まっています。
しかし、本当に「その子にとって」中学受験が良いのでしょうか。

私が疑問に思うのは、本来は“その子のため”であるはずの中学受験が、

「周りが受験するから」
「友達がみんな塾に通っているから」

という理由になってしまっているケースがあることです。

もちろん、しっかりと目的を持って中学受験をしているご家庭もたくさんあります。
ただ、一定数は“周囲の空気”に流された受験になっているようにも感じます。

私立中学・高校には、多くの魅力があります。

6年間を通して、学校独自の教育理念のもとで子どもを育てられること。
区立中学校とは異なるカリキュラムを組めるため、大学受験で有利になる場合があること。
大学付属校であれば、中学受験を乗り越えた後は、学校生活や課外活動に力を注ぎ、人間的成長につなげやすいこと。

また、私立中学・高校は学校ごとの特色が非常に豊かです。
教育方針や校風、自分に合う環境を選べることは、大きなメリットでしょう。

一方で、高校受験には高校受験の良さがあります。

高校受験では、「自分で進路を考える」という経験をしやすいのです。

中学受験では、どうしても親の意向が学校選びに強く反映されます。
しかし高校受験では、本人が主体となって志望校を考え、自分の意思で進路を決めていきます。

勉強面でも、親が全てを整えるというより、自分自身で学習と向き合うことになります。

どの塾へ行くのか。
どの学校を目指すのか。
どれだけ努力するのか。

それらを少しずつ自分で考えるようになるのです。

いぶき学院のグループ指導は高校受験専門ですが、私自身が特に価値を感じているのは、「都立高校一般入試」に向けて最後まで努力する経験です。

推薦入試ではなく、一般入試です。

合格・不合格だけの話ではありません。

最後まで逃げずに努力し続けた経験が、その後の人生に大きな意味を持つからです。

今年の受験生の中にも、

「もう二度と受験したくない」

と言うほど勉強した子が何人もいました。

しかし、その子たちは受験を通して、本当に大きく成長しました。

特に年末から2月までの数か月で、表情や考え方が驚くほど変わっていったのです。

受験勉強を通して得たものは、学力だけではありません。

苦しいことから逃げずに向き合った経験。
自分で考え、努力した経験。
それこそが、もっと先の人生で活きる“心の成長”なのだと思います。

もちろん、中学受験の方が良いケースもあります。
高校受験でも、私立推薦や都立推薦が合う子もいます。

大切なのは、「どちらが上か」ではありません。

その子の未来にとって、どちらが良いかです。

大学受験や就職だけではなく、その先の人生まで含めて考えた時に、その子に合った選択ができることが大切なのではないでしょうか。

中学受験でも、高校受験でも、未来は拓けています。

だからこそ、

「周りが受験するから」

ではなく、

「その子の未来にとって必要だから」

という理由で受験を選んでほしいと思います。

そして、周りが中学受験をしていても、その子にとって高校受験の方が良いのであれば、胸を張って高校受験を選んでほしいのです。
posted by 鈴木正之 at 00:00| ★出来事・行事 「いぶき学院の様子」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする