親は、子どものことが心配だからこそ、つい色々と言いたくなるものです。
「早く起きなさい」
「早く食べないと学校に間に合わないわよ」
「忘れ物はない?」
「宿題は終わったの?」
「勉強しなさい」
「今日は塾があるから忘れないでね」
「ゲームはもうやめなさい」
「早く寝なさい」
しかし、親が強く言えば言うほど、子どもは反抗的になることがあります。
「うるさいな」
「わかってるよ!」
「ほっといて!」
「あっち行って!」
言葉で反抗してくれるうちは、まだ良いのかもしれません。
本当に心配なのは、“行動”で反抗するケースです。
ゲームをやめない
勉強をしない
学校へ行かない
塾へ行かない
夜更かしをする
朝起きない
食事をしない、家族と食事をしない
そうなると、親としてはますます強く言いたくなるでしょう。
しかし、その行動が「親への反発」から来ている場合、強く言うことが逆効果になることがあります。
もちろん、状況や原因によって対応は異なります。
ただ、共通して言えることがあります。
それは、
「親が自分の正しさをぶつける」のではなく、まず子どもの気持ちを受け止めることです。
そして、忘れてはいけないのは、本人が一番、自分の状況を理解しているかもしれないということです。
実は本人が、
「まずい」
「このままではダメだ」
「苦しい」
「どうしたらいいかわからない」
と、一番感じていることも少なくありません。
もちろん、将来について一緒に考えることは大切です。
ただ、その際も“責める”のではなく、“伝える”ことが重要です。
そのために有効なのが、「アイメッセージ(私メッセージ)」です。
たとえば、
「ちゃんと連絡しなさい!」
ではなく、
「私はすごく心配だったの」
「連絡がないまま帰りが遅いと、何かあったのではないかと思ってしまうの」
というように、自分の気持ちとして伝える方法です。
また、悪いところばかりに目を向けるのではなく、良かったところを見つけて、そこを掴まえてほしいと思います。
「食器を片付けてくれて助かったよ」
「勉強頑張ってるね」
「今日は自分で起きられたね」
そんな小さな一言が、子どもの自己肯定感を支えることがあります。
子育てに“絶対の正解”はありません。
本当にケースバイケースです。
だからこそ、感情的に反応するのではなく、一度立ち止まって考えてから関わることが大切なのだと思います。
親の仕事は、子どもを思い通りに動かすことではなく、成長を信じて待つことなのかもしれません。

