2026年05月01日

これでいいのか、私立中学受験!

先週のブログではOKKについて書かせていただきましたが、今回は私立中学受験について感じていることをお伝えしたいと思います。

25年ほど前も私立中学受験をする子どもたちは多くいましたが、その「理由」は大きく変わってきているように感じます。

もちろん、私立中学には、面倒見の良さや中高一貫教育のメリット、大学付属校の魅力など、受験する価値は十分にあります。

しかし当時は、「区立中が荒れているから行きたくない」という理由で受験を選ぶご家庭も一定数ありました。

その状況を受け、品川区は全国に先駆けて区立中学校改革に取り組みました。学区の撤廃により学校選択制を導入し、区内の中学校を自由に選べるようにしました。その結果、人気の低い学校は選ばれなくなり、私立中学受験の流れも一時的に落ち着いたように感じます。

さらに、小中9年間の一貫指導(義務教育学校)の導入、独自教科書の採用、小学5年生からの定期試験、制服の導入、小学校の卒業式の廃止など、様々な改革が進められました。

しかし現在、私立中学人気は衰えるどころか、むしろ加速しているように見えます。いぶき学院の周辺にも、この20年で多くの大手中学受験塾が進出してきました。

そして今、私が感じているのは、受験の理由が「みんながするから」に変わってきているのではないか、ということです。

周囲の多くが中学受験をする中で、「自分だけしない」「自分の子だけさせない」という選択が、どこか特別なものになってしまっているように感じます。

その結果、「本当にその学校に行きたい」という明確な意思を持った子どもが、以前より少なくなっているのではないでしょうか。

そうであるならば、まだ「区立中に行きたくない」という理由の方が、ある意味では切実だったのかもしれません。

大切なのは、「私立中学に入ったあと、何をしたいのか」です。

25年前も今も変わらず、私は「この学校に行きたい」と思える子どもにこそ、中学受験をしてほしいと考えています。

そのためには、私立中学自身も魅力ある学校であり続けることが必要ですし、受験する側も「なぜその学校なのか」「入学後に何をしたいのか」をしっかり考える必要があります。

少なくとも、「みんながするから」という理由だけで受験を選ぶことには、疑問を感じざるを得ません。

OKKを立ち上げた当時、私は中学生の礼儀やけじめを正し、区立中学校の環境を良くすることで、「区立も良いし、私立も良い」という状態をつくりたいと考えていました。その中で、本当に私立中学に行きたい子どもが受験を選ぶ社会が理想でした。

しかし現在は、「本当に私立中学に行きたいのか」を、改めて考える必要があると感じています。

また、高校受験は「本人の受験」です。自分の意思で学校を選び、自分の意思で学ぶ。その過程の中で、自立心が育まれていきます。

中学受験か、高校受験か。
その選択も含めて、子どもにとって何が本当に大切なのかを、今一度考えていただきたいと思います。
posted by 鈴木正之 at 00:00| ★出来事・行事 「いぶき学院の様子」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする