2026年04月17日

できる子ほど、途中式が長い

塾生は、日々いろいろなことを教えてくれます。

YK君は野球少年で、小学5年生のときに入塾してきました。中学受験はせず、高校受験を目指す生徒でした。

中学3年時の模擬試験では偏差値75を超えた彼ですが、私が特に印象に残っているのは、数学の「途中式の長さ」です。誰よりも丁寧に、そして多くの途中式を書いていました。

その後、他中学からトップクラスの生徒たちが入塾してきましたが、彼に全く太刀打ちできませんでした。すると彼らは、自分よりできるYK君が「自分よりもはるかに多く途中式を書いている」ことに気づき、真似をし始めました。

その結果、クラス全体の学力が伸び、平均偏差値は65にまで上がりました。

数学が苦手な子の多くは、途中式を書かずに答えを出そうとします。しかし途中式は、考えるプロセスそのものを定着させてくれるものです。

計算練習で本当に大切なのは「正解」ではなく、「どう考えたか」です。良い考え方を積み重ねることで、初めて難問にも対応できる力が身についていきます。

いぶき学院では、テキストへの直接の書き込みは禁止し、必ずノートに問題を写して途中式を書いて解くようにしています。私が見ているのも答えではなく、考え方(途中式)です。考え方が良ければ、結果は必ずついてきます。

「数学が苦手」という子は、まず途中式を書いているかを確認してください。また、「計算はできる」と自信を持っている子ほど、その途中式が本当に良いものかを見直す必要があります。そこを見直さなければ、どこかで伸びが止まってしまうからです。

そして――
できる子が完璧な途中式を書いたとき、もう誰も追いつけません。
posted by 鈴木正之 at 00:00| ★出来事・行事 「いぶき学院の様子」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする