2026年01月30日

良いところをつかまえて、人間力を伸ばす

テストが返ってくると、どうしても点数の低い教科に目が行きがちです。
「国語80点、数学60点、英語90点」と並んでいれば、多くの保護者は数学の60点に目を留め、「この数学の点数はどうしたの」「数学ができていればなあ」「お兄さんはこんな点数を取らなかったわ」などと、つい悪いところを指摘してしまいます。

では、そう言われた本人はどう感じるでしょうか。
「よし、頑張ろう」と前向きな気持ちになるでしょうか。多くの場合、頑張るとしたら「怒られるのが怖いから」という理由でしょう。そしてその頑張りは、「点数を取ること」が目的になります。

点数を取ることだけを目的とした勉強は、勉強の本質的な理解にはつながりません。やり方を覚えるだけの、その場しのぎの勉強になりやすく、長い目で見れば学力の向上は望めないのです。

一方で、「英語はよくできたね」と良いところに目を向けたり、「よく頑張ったね」と結果ではなく努力の過程を認めたりすると、子どものやる気は自然と引き出されます。
たとえ大きな成果が見えなくても、「前回より少し上がったね」と小さな変化を拾ってあげることは十分にできます。

結果も過程も、良いところが見つからないように思えるときほど、叱ったり、うるさく言ったりしても効果はありません。
悪いところを指摘されて気分が良くなる人はいませんし、本人自身が一番よく分かっています。それは、傷口に塩を塗るようなものです。

そんなときは、「どう思う?」「どうしたらいいかな?」と問いかけてみてください。
それでも「別に何とも思わない」「もっとできない人もいる」と返ってくるようなら、「お母さんは心配なの」と、自分の気持ちを伝える“アイメッセージ”が有効です。

普段の生活の中でも、ほんの少しの進歩、ほんの少しの頑張り、良かったことを認め続けることが、子どものやる気を育てます。
短所や嫌なところばかりに目を向けるのではなく、長所や良いところに目を向けられるようになると、人は自分を好きになれます。

自分を好きになれれば、自信がつきます。
自信がつけば、学力だけでなく人としても、全体的にレベルアップしていきます。
自分を肯定できる人は、確実に成長できるのです。
posted by 鈴木正之 at 00:00| ★出来事・行事 「いぶき学院の様子」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする