2025年09月26日

「できる」と「わかる」の違い

学力を本当に伸ばすために大切なのは、単に「できる」ことではなく「わかる」ことです。見かけの点数よりも理解の深さを育むことが、将来につながる力になります。

たとえば、次の問題を考えてみましょう。

問題:「縦2cm、横3cmの長方形の面積を求めなさい」
答え:6㎠

小学校5年生以上であれば、ほとんどの子が答えを出すことが「できます」。
しかし、「なぜ6㎠になるのか」を説明できるかどうかは別問題です。そこが「わかる」かどうかの分かれ目です。

実際、小学2年生でも九九ができる子なら「2×3で6」と答えられるでしょう。面積の意味を理解していなくても、やり方を覚えていれば答えは出せます。このように「できる」だけの状態では、公式を知らない図形が出てくると解けなくなってしまいます。

では「わかる」とはどういうことか。
面積の基本は「1辺1cmの正方形の広さを1㎠とする」という定義です。縦2cm、横3cmの長方形には、この1㎠の正方形が6個並ぶことになります。だから面積は6㎠。つまり「縦×横」で個数を求めているのです。
「1㎠の正方形が6個あるから6㎠になる」と説明できる子は、この問題を本当に「わかっている」と言えます。

子どもたちは、教えればたいてい「できる」ようになります。しかし、それが「わかって」できているかは別です。理解して解いたものであれば忘れにくく、初めて見る問題にも応用できます。我々はいぶき学院の授業で、なるべく「教え込まずに考えさせる」ことを大切にしています。教える場合でも、必ず「理由」を一緒に考えさせるようにしています。

「わからないのにできる」という状態は危険です。一見すると正解が多く点数も良いので安心してしまいますが、長い目で見れば成績は伸び悩みます。もちろん「できる」こと自体には自信につながるというメリットがあります。しかし結果だけを褒めてしまうと「わかる」ことを軽視し、「とにかくできればいい」という姿勢になってしまいます。

もしお子さんが「やり方を教えて」「公式を忘れたからできない」と言うようであれば要注意です。大切なのは答えを出すことよりも、その過程で考えたことです。結果を褒めるのではなく、考えた努力や工夫を認めてあげましょう。

いぶき学院は「できる」よりも「わかる」を重視し、子どもたちの本当の学力と考える力を育てています。
posted by 鈴木正之 at 00:00| ★出来事・行事 「いぶき学院の様子」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする